⚗️ 一般基礎 補習シリーズ:
⚗️ 一般基礎 補習マンガ — 第1回 / 全3回

流体力学・
レイノルズ数・
ベルヌーイの定理

計算問題の「考え方」を身に付けて得点源に変える

レイノルズ数と層流・乱流 動粘性係数の定義 ベルヌーイの定理 ダルシー・ワイスバッハの式 連続の式(質量保存) ウォーターハンマー
01流体の種類と粘性係数
02レイノルズ数と層流・乱流
03ベルヌーイの定理
04連続の式と流量計算
05ダルシー・ワイスバッハの式
06ウォーターハンマー(水撃作用)
07流量測定(オリフィス・ベンチュリ)
08計算問題の解き方まとめ
01
SECTION 01
流体の種類と粘性係数・動粘性係数深掘り
💧
FLUID BASICS
スパナ軍曹
スパナ
軍曹
🔧 スパナ軍曹動粘性係数は粘性係数を何で割った値か!!答えろ!!
😰 パイプ訓練生粘性係数を……流体の密度で割った値……ですか?
🔧 スパナ軍曹正解だ!「速度で割る」は誤りだぞ!ν=μ/ρ(動粘性係数=粘性係数÷密度)だ!レイノルズ数の計算に使う!!
💧 流体の基本量と温度の関係
物理量記号定義・特徴温度との関係
粘性係数(粘度)μ流体の内部摩擦を示す量水:温度↑→μ(温度が上がると粘度が下がる)
空気:温度↑→μ(温度が上がると粘度が上がる)
動粘性係数ν=μ/ρ粘性係数を密度で除した値水:温度↑→ν↓(μが密度より大きく低下)
密度ρ単位体積当たりの質量水:温度↑→ρ↓(膨張するため)
「動粘性係数は粘性係数を流体の速度で除した値である」→ 誤り。動粘性係数は粘性係数を流体の密度(ρ)で除した値(ν=μ/ρ)。速度は関係ない。
02
SECTION 02
レイノルズ数と層流・乱流の判定深掘り
🌊
REYNOLDS NUMBER
スパナ軍曹
スパナ
軍曹
🔧 スパナ軍曹レイノルズ数が2,000の場合、流れは層流か乱流か!Re=15,000の場合に流速を1/9にすると層流になるか確認しろ!!
😰 パイプ訓練生Re=2,000は層流……Re=15,000で流速を1/9にするとRe≒1,667で2,000未満……層流になる!
🔧 スパナ軍曹正解だ!レイノルズ数は流速・管径に比例動粘性係数に反比例する!計算問題で比率を使うパターンを覚えとけ!!
🌊 レイノルズ数と計算の考え方
📐 レイノルズ数の式 Re=vd/ν (v:流速 [m/s]、d:管内径 [m]、ν:動粘性係数 [m²/s])
📊流れの判定:Re<2,000→層流、Re>4,000→乱流、2,000〜4,000→遷移域
📈Reを大きくする→乱流に近づく:流速↑・管径↑・動粘性係数↓
📉Reを小さくする→層流に近づく:流速↓・管径↓・動粘性係数↑
🔴 計算問題の解き方:Re比の利用

Re=15,000で乱流の場合に層流(Re<2,000)にするには?
管径を1/Xにする→Re=15,000/X<2,000→X>7.5 つまり管径を1/8以下にすれば可。
流速を1/Xにする→Re=15,000/X<2,000→X>7.5 つまり流速を1/8以下にすれば可。

「レイノルズ数が2,000のとき乱流が生じる」→ 誤り。Re<2,000は層流。乱流が生じるのはRe>4,000程度。
03
SECTION 03
ベルヌーイの定理と計算深掘り
BERNOULLI'S THEOREM
スパナ軍曹
スパナ
軍曹
🔧 スパナ軍曹ベルヌーイの定理で保存される3つのエネルギーを全部言え!!
😰 パイプ訓練生運動エネルギー(動圧)・位置エネルギー(水頭)・圧力エネルギー(静圧)……の和が流線に沿って一定……
🔧 スパナ軍曹完璧だ!さらに摩擦損失がある場合は損失水頭を加算する!計算問題では損失を忘れるな!!
⚡ ベルヌーイの定理の式と計算
📐 ベルヌーイの定理(損失なし) P₁/ρg + v₁²/2g + z₁ = P₂/ρg + v₂²/2g + z₂
(静圧水頭+速度水頭+位置水頭=一定)
📐 圧力(Pa)で表すベルヌーイ(損失あり) P₁ + ρv₁²/2 = P₂ + ρv₂²/2 + ΔP(圧力損失)
💡「流速が速い部分は圧力が低い」→ ベルヌーイの定理の直感的な理解(速度水頭↑→静圧水頭↓)
🔧オリフィス・ベンチュリメータ・ピトー管による流量・流速測定はすべてベルヌーイの定理を利用。
「ベルヌーイの定理は、流体の運動エネルギーと位置エネルギーの和が一定であることを示す」→ 誤り。静圧(圧力エネルギー)も含めた3つの和が一定。
04
SECTION 04
連続の式(質量保存則)と流量計算深掘り
🔄
🔄 連続の式と絞り管の計算
📐 連続の式(非圧縮性流体) A₁v₁ = A₂v₂ = Q(流量一定)
(A:断面積 [m²]、v:流速 [m/s]、Q:流量 [m³/s])
💡配管が細くなる(断面積↓)→流速↑(流量は変化しない)
📐計算例:断面積0.04m²の管を流量0.6m³/min→流速=0.6/(60×0.04)=0.25m/s。断面積0.01m²に絞ると流速=0.25×(0.04/0.01)=1m/s(流量は同じ0.6m³/min)
「管内径が小さくなると流量が減少する」→ 誤り。連続の式により流量は変化せず流速が増加する(圧力損失は増える)。
05
SECTION 05
ダルシー・ワイスバッハの式と圧力損失深掘り
📉
PRESSURE LOSS
スパナ軍曹
スパナ
軍曹
🔧 スパナ軍曹ダルシー・ワイスバッハの式で流速がN倍になったとき圧力損失は何倍になるか!!
😰 パイプ訓練生式にv²が含まれているから……N²倍になる……
🔧 スパナ軍曹正解だ!圧力損失は流速の2乗に比例するぞ!流速が3倍になったら損失は9倍だ!この関係を問う計算問題が頻出だ!!
📉 ダルシー・ワイスバッハの式
📐 ダルシー・ワイスバッハの式 ΔP = λ × (L/D) × (ρv²/2)
(λ:管摩擦係数、L:管長 [m]、D:管内径 [m]、ρ:密度、v:流速)
📌圧力損失は流速の2乗に比例・管長に比例・管径に反比例
💡「粘性のために流体摩擦が働いて圧力損失が生じる」→ 正しい。摩擦の原因は粘性。
⚠️管長に比例(1乗)。「管長の2乗に比例」は誤り。
「固体壁両側の流体間の熱移動量は、固体壁の厚さの2乗に反比例する」→ 誤り(これは熱通過の話)。ダルシー式では圧力損失は管長の1乗に比例(2乗ではない)。
06
SECTION 06
ウォーターハンマー(水撃作用)の原理深掘り
💥
WATER HAMMER
スパナ軍曹
スパナ
軍曹
🔧 スパナ軍曹鋼管と硬質塩化ビニル管でウォーターハンマーが発生しやすいのはどちらか!理由も答えろ!!
😰 パイプ訓練生鋼管の方が発生しやすい……弾性が小さくて衝撃を吸収できないから……
🔧 スパナ軍曹正解だ!硬質塩ビ管は弾性が大きく圧力波を吸収できるので発生しにくいぞ!ジュコフスキーの式で計算できることも覚えとけ!!
💥 ウォーターハンマーの原理と対策
💧発生原因:弁を急閉止することで流体の運動エネルギーが急激に圧力に変換され、衝撃的な圧力上昇波が生じる現象。
📐ジュコフスキーの式:ΔP=ρ×c×v(c:音速、v:流速、ρ:密度)。密度が大きいほど圧力上昇が大きい
🔧鋼管>硬質塩ビ管:鋼管の方が弾性率が高く圧力波を吸収しにくいためウォーターハンマーが発生しやすい
🛠️防止対策:①弁をゆっくり閉じる②ウォーターハンマーアブソーバー設置③エアチャンバー設置④流速を下げる
「硬質塩化ビニル管は鋼管より水撃(ウォーターハンマー)が発生しやすい」→ 誤り。硬質塩ビ管は弾性が大きく衝撃を吸収できるためウォーターハンマーが発生しにくい
07
SECTION 07
流量測定器具とジュコフスキーの式の用途深掘り
📏
📏 主な流量・流速測定と関連法則
測定器具・法則利用する原理引っかけポイント
オリフィスベルヌーイの定理(絞り前後の圧力差→流量)「ジュコフスキーの式を利用」は誤り
ベンチュリメータベルヌーイの定理(オリフィスより圧力損失小)精度高・損失小
ピトー管ベルヌーイの定理(全圧と静圧の差→流速)流量ではなく流速を測定
ジュコフスキーの式ウォーターハンマー(水撃)の圧力上昇計算「流量測定」「毛管現象」とは無関係
「オリフィスはジュコフスキーの式により流量測定を行う」→ 誤り。オリフィスはベルヌーイの定理を利用。ジュコフスキーの式はウォーターハンマーの圧力上昇計算に使う。
08
SECTION 08
流体力学 計算問題の解き方まとめ深掘り
📐
📐 流体力学 重要公式と計算手順まとめ
公式・法則問われる変化の方向
レイノルズ数Re=vd/νv↑→Re↑(乱流)、d↑→Re↑、ν↑→Re↓(層流)
連続の式A₁v₁=A₂v₂A↓→v↑(流量一定)
ダルシー・ワイスバッハΔP=λ(L/D)ρv²/2v²に比例・L↑→ΔP↑・D↑→ΔP↓
ジュコフスキーΔP=ρcvρ↑→ΔP↑、v↑→ΔP↑
🎯計算問題の解き方のコツ:選択肢の数値は「比率の変化」で選ぶ。絶対値ではなく変化量のパターンを見る。
⚠️「〜の何倍か」という問題はそれぞれの式で変化する変数の指数に注意:ダルシー式の流速はv²(2乗)。
⚗️ 第1回 全8テーマ制覇!!
次は第2回:熱力学・伝熱・冷凍サイクル エンタルピー・エントロピー・熱伝導の式・冷凍サイクルのCOPを深掘り解説
理解したら演習問題で確認しよう

一般基礎の演習問題で知識を定着させろ。

📝 一般基礎 演習問題を解く 🎯 総合確認問題