バーチャートとネットワーク工程表の長所・短所の違いが最頻出。ガントチャートとバーチャートの関係も押さえる。
| 種類 | 特徴・長所 | 短所・注意点 |
|---|---|---|
| バーチャート (ガントチャート) |
作成・理解が容易。各作業の期間・開始・終了が一目でわかる | 作業間の依存関係・相互関係を明確に表現できない。大規模工事に不向き |
| ネットワーク工程表 (PERT・CPM) |
作業間の依存関係を明確に表現できる。クリティカルパスの把握・工期短縮検討に優れる | 作成・理解に専門知識が必要。小規模工事には過剰な場合がある |
| タクト工程表 | 繰り返し作業(高層ビルの各階作業など)に最適 | 不規則・多様な工種の小規模工事には不向き |
「ガントチャートとバーチャートはまったく異なる」→ 誤り。実質的に同じ手法。
アクティビティ・ダミー・イベントの定義を正確に覚える。
| 用語 | 定義 | ポイント |
|---|---|---|
| リアルアクティビティ | 時間と資源を消費する実際の作業 | 矢線(→)で表す |
| ダミーアクティビティ | 時間も資源も消費しない仮想の作業(所要時間=0) | 破線(→)で表す。依存関係を示すためだけに使用。「所要時間を持つ」は誤り |
| イベント(結合点) | 作業の開始または終了を表す時点 | 丸(○)で表す |
| 作業の依存関係 | FS(終了→開始)・SS・FF・SFの4種類 | 「必ずFS(終了→開始)の1種類のみ」は誤り |
クリティカルパスの定義と性質、工期短縮との関係が最頻出。複数存在しうる点も重要。
ネットワーク工程表において、始点から終点までの最長経路。全体工期を決定する経路。
同じ所要時間の経路が複数ある場合、複数のクリティカルパスが存在する。「必ず1本」は誤り。
クリティカルパス上の作業を短縮 → 全体工期が短縮される。
クリティカルパス以外の作業を短縮 → 全体工期は変わらない(フロートが減るだけ)。
山崩しはフロートのある作業の日程を調整する。クリティカルパス上の作業はフロート=0のため日程調整できない。「クリティカルパス上の作業を中心に行う」は誤り。
トータルフロートとフリーフロートの違い、フロート0とクリティカルパスの関係を正確に覚える。
| 種類 | 定義 | ポイント |
|---|---|---|
| トータルフロート(TF) | 全体工期を延ばさない範囲で作業が持つ余裕時間の最大値 | TF=0 → クリティカルパス上の作業 |
| フリーフロート(FF) | 後続作業の最早開始時刻に影響を与えない範囲の余裕時間 | FF ≦ TF(常にTF以下。「FFがTFより大きい」は誤り) |
「ESTとLSTが等しい → フロート0 → クリティカルパス上」が正しい理解の流れ。
フォワードパス(最早)は最大を採用、バックワードパス(最遅)は最小を採用。この違いが頻出。
| 計算 | 方向 | 採用する値 |
|---|---|---|
| 最早開始時刻(EST) 最早完了時刻(EFT) |
始点→終点(フォワードパス) | 前工程の最早完了時刻の最大値 |
| 最遅完了時刻(LFT) 最遅開始時刻(LST) |
終点→始点(バックワードパス) | 後続作業の最遅開始時刻の最小値 |
フリーフロート FF = 後続作業のEST - 当該作業のEFT
SカーブはS字形になる理由と、実績vs計画の読み取り方を整理する。
工事の初期(準備期間)と終盤(仕上げ・検査)は作業量が少なく、中間期に作業量が集中するため、累積出来高グラフがS字形になる。
実績が計画を上回る → 工事が計画より進んでいる(前倒し)
実績が計画を下回る → 工事が計画より遅れている
「実績が計画を上回る=遅延」は誤り。
傾きが急 → その時期の出来高増加が大きい(作業量が多い)
傾きが緩やか → その時期の出来高増加が小さい(作業量が少ない)
「傾きが急なほど作業量が少ない」は誤り。
クラッシングはコストが増加する手法。コスト・スロープの小さい作業から短縮するのが基本。
追加コストをかけて作業の所要時間を短縮する手法。コストは増加する。「コストを削減しながら工期短縮できる」は誤り。
① クリティカルパス上の作業を対象にする
② コスト・スロープ(1単位時間短縮のコスト増加額)が小さい作業から短縮する
③ 新たなクリティカルパスが発生しないか確認する
従来直列で行っていた作業を同時進行させることで工期を短縮できる。クラッシングと並ぶ工期短縮の代表的な手法。
PDCAサイクルの各フェーズと、工程管理の実務ルールを整理する。
| フェーズ | 内容 | 工程管理での具体例 |
|---|---|---|
| Plan(計画) | 目標・方法の計画 | 工程表の作成・施工計画書の作成 |
| Do(実施) | 計画に基づく実施 | 工事の施工・工程の実行 |
| Check(確認) | 計画と実績の比較 | 出来高・進捗の確認・工程会議 |
| Act(処置) | 差異への対策・改善 | 遅延対策・工程表の修正・資源投入 |
「一度作成すれば変更できない」は誤り。工事の進捗・設計変更・条件変化に応じて適宜改訂する。
工程遅延を回復するために品質検査・養生期間を省略することは不適切。品質と工程は両立させることが原則。
「安全より工程を優先すべき」は誤り。安全確保のための作業を省略することは禁止。災害発生による作業中断の方が大幅な工程遅延につながる。
工事期間中に定期的(週次・月次)に開催して進捗を共有する。「工事完了後に1回だけ」は誤り。
解説を読んだら、演習問題で確認しよう!
📝 工程管理 演習問題を解く(30問)