SECTION 03

消防設備
重要ポイント解説

1級管工事施工管理技士 一次検定対策。スプリンクラー・消火栓・感知器・避難設備など頻出テーマを徹底解説。

📝 演習問題を解く(30問)
目次
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01
スプリンクラー設備

湿式・乾式・予作動式の違いと適用場所、ヘッドの種類・標示温度の選定が頻出。

方式配管内適用場所作動条件
湿式常時加圧水一般建物(凍結なし)ヘッド感熱のみで即放水
乾式加圧空気・窒素寒冷地・冷凍倉庫ヘッド感熱→空気排出→放水
予作動式加圧空気・窒素電算機室・美術館・精密機器室感知器作動 かつ ヘッド感熱の両方で放水
開放式(なし)舞台・危険物施設一斉開放弁の作動で全ヘッド放水
乾式は凍結場所でも使える

「乾式は凍結の恐れがある場所に使用できない」→ 誤り。配管内に水がないため凍結リスクのある場所に最適な方式。

予作動式の作動条件

「ヘッドの感熱のみで放水する」→ 誤り。感知器作動+ヘッド感熱の両方が揃って初めて放水。誤放水による水損を防ぐのが目的。

ヘッドの標示温度の選定

設置環境の最高周囲温度より高い標示温度を選定する。「最高周囲温度と同じ」では通常時に誤作動するリスクがある。

フラッシュ型ヘッド

天井面に面一(フラッシュ)に収まる美観に優れたデザイン。「天井から突出して美観を損ねる」→ 誤り。

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02
消火栓設備・連結送水管

1号・2号消火栓の放水量の数値と、連結送水管の役割を正確に覚える。

種別放水量操作ポイント
屋内消火栓 1号130L/min以上2人高い消火能力
屋内消火栓 2号60L/min以上1人1人操作が可能な小型
屋外消火栓350L/min以上建物外部から消火。40m以内をカバー
連結送水管消防隊が使用消防隊専用消防車→送水口→放水口。在館者は使用不可
屋内消火栓ポンプは「手動でのみ起動」ではなく、起動ボタンで自動起動が基本。
屋外消火栓の水源は2基同時使用を想定して算定する(「消火栓数によらず一定」は誤り)。
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03
泡・不活性ガス・粉末消火設備

消火剤の種類と火災(A・B・C)との対応関係、電気火災への適否が頻出。

設備消火原理適用火災注意点
泡消火設備窒息+冷却+乳化油火災(B火災)水が主成分→電気火災に使用不可。ヘッドは開放型
CO₂消火設備窒息+冷却電気・油火災放出時は人員退避が必須。残留物なし
窒素ガス消火設備窒息電気・精密機器残留物なし→精密機器に最適(「残留物あり」は誤り)
粉末消火設備(ABC)負触媒効果A・B・C火災水・泡は不使用。水損なし。粉末清掃が必要
「泡消火設備は電気設備の火災に最も効果的」→ 誤り。感電リスクがあり電気火災には不適。
「粉末消火設備は水や泡を使用する」→ 誤り。粉末消火剤(リン酸塩等)を使用。水損なし。
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04
自動火災報知設備・感知器の種類

感知器の種類と検出原理・適用場所、燻焼火災との相性が頻出。

種類検出対象適用・注意
差動式スポット型温度の急上昇緩やかな燻焼火災には不向き
定温式スポット型一定温度以上厨房・ボイラー室など高温場所に適する
光電式煙感知器煙(可視粒子)の光散乱燻焼火災の検出に優れる
イオン化式煙感知器煙(微粒子)のイオン電流変化燃焼初期の微粒子検出に優れる。燻焼は光電式が優位
燻焼火災と感知器の相性

燻焼火災(温度変化が緩やか・可視煙が多い)→ 光電式煙感知器が最適。
「差動式感知器が最も適している」→ 誤り。差動式は温度の急上昇を検知するため燻焼には不向き。

竪穴区画には煙感知器

階段・エレベーター昇降路などには煙感知器を設置。熱感知器では煙の充満を早期検知できない。

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05
避難設備・非常警報設備

誘導灯の点灯時間の数値と、住宅用火災警報器の限界を必ず覚える。

誘導灯の非常点灯時間

最低20分間(大規模・高層建物は60分間)。「最低10分間」は誤り。停電時でも点灯できるバッテリー内蔵。

非常警報設備と自動火災報知設備

条件を満たせば連動・兼用が認められる場合がある。「必ず独立して設置」は誤り。

住宅用火災警報器の限界

自動火災報知設備と同等の性能はない。マンション等では自動火災報知設備の代替にはならない。「代替として使用できる」は誤り。

⚙️
06
消火配管・消火ポンプ・水源

消火ポンプの運転方式と配管の分離原則を押さえる。

消火ポンプは常時稼働しない

平常時は停止。火災時のみ自動または手動で起動。「常時稼働が必要」は誤り。
平常時の圧力維持はジョッキーポンプ(補助加圧ポンプ)が担う。

消火配管と飲料水配管の分離

直結・兼用はクロスコネクションにあたり禁止。「兼用が推奨」は誤り。

試験弁は常時閉止

試験時のみ開放して流量・圧力を確認する。「常時開放状態」は誤り。

⚖️
07
消防法・点検義務・資格

点検頻度・報告頻度の数字と、防火管理者の選任要件を正確に覚える。

項目内容
機器点検6ヶ月に1回
総合点検1年に1回
報告(特定防火対象物)1年に1回
報告(非特定防火対象物)3年に1回
消防設備工事消防設備士(甲種)が必要。「配管工事資格があれば不要」は誤り
防火管理者の選任防火管理者講習修了者。消防設備士資格は不要(別の資格)
消火器の設置本数は「一律」ではない。防火対象物の種類・用途・延べ面積・階数・構造により算定基準が異なる。
排煙設備は消防法と建築基準法の両方で規定されている(「建築基準法の規定は存在しない」は誤り)。

解説を読んだら、演習問題で確認しよう!

📝 消防設備 演習問題を解く(30問)