基礎マンガで物足りない人向け — 試験で差がつく細かいポイントまで
| 方式 | 停電時 | 水質汚染リスク | 維持管理 | 適用 |
|---|---|---|---|---|
| 直結直圧 | 水道圧で給水継続 | 最小(水道直結) | 容易 | 低層・小規模 |
| 直結増圧 | 即断水(ポンプ停止) | 小(受水槽なし) | ポンプ管理 | 中高層 |
| 高置水槽 | 水槽残量分は給水可 | 中(水槽管理が必要) | 水槽・ポンプ管理 | 高層ビル |
| 加圧給水ポンプ | 断水(ポンプ停止) | 中(受水槽あり) | 受水槽・ポンプ管理 | 中規模 |
近年、水質管理の観点から受水槽を持たない直結方式の普及が推進されている。ただし配水管の水圧が十分でない地域・高層ビルでは直結直圧は使えないため直結増圧が採用される。「直結方式は水質上不利」は誤り。むしろ受水槽の水質汚染リスクがなく有利。
| 項目 | 基準・内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 有効容量の目安 | 1日使用水量の1/2程度 | 「2倍」は誤り。大きすぎると水が滞留して水質悪化 |
| 6面点検スペース | 底面・側面×4・天井面すべてに点検空間が必要 | 底部をスラブと兼用・壁との間隔ゼロは禁止 |
| 保守点検スペース | 上部:60cm以上、側面:60cm以上 | 底面:60cm以上確保が必要 |
| 上部への設備設置 | 禁止(配管・ダクト・電気設備等) | 汚染・漏水リスクのため水槽上部への設置は厳禁 |
| 簡易専用水道の清掃 | 年1回以上 | 「年2回」は誤り。有効容量10m³超が対象 |
| 定期検査 | 年1回(登録検査機関) | — |
1日使用水量の1/2を有効容量とする理由:水道から1日かけて補給しながら使用するため、最大でも半日分あれば補充が追いつく設計になっている。大きすぎると水の滞留時間が長くなり塩素が消費されて水質が悪化するため、「大きければ大きいほどよい」は誤り。
| 方式 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 中央式給湯 | 機械室で集中加熱・配管で各所に供給 | 配管が長いと湯待ちが発生→返湯管(循環)が必要。熱損失あり |
| 局所式給湯 | 使用箇所近くで加熱(瞬間湯沸器等) | 湯待ちなし。設備が分散して管理は複雑になる |
| 貯湯式 | タンクに湯を貯留して供給 | タンクの温度管理(60℃以上維持)が重要 |
| 瞬間式 | 使用時のみ加熱。タンク不要 | 大流量には対応しにくい場合あり |
| 項目 | 数値・内容 |
|---|---|
| 最も繁殖する温度 | 20〜50℃(特に37℃付近が最大) |
| 死滅温度 | 60℃以上で死滅 |
| 貯湯槽の管理温度 | 60℃以上に維持 |
| 末端給湯温度 | 55℃以上に維持(配管の熱損失を考慮) |
| 冷却塔のリスク | 開放型冷却塔の水がエアロゾル化→吸入で感染。定期的な水質検査・消毒が必要 |
| シャワーのリスク | 水のエアロゾルを吸入するリスクが高い。長期不使用後は注意 |
デッドレグとは配管の行き止まり部分で、湯が流れずに20〜50℃の滞留水が生じやすい。レジオネラ菌の温床になる。設計時はデッドレグをなくすか定期的なフラッシング(強制流水)で管理する必要がある。
| 種類 | 特徴 | 設置位置 | 水質 |
|---|---|---|---|
| 開放型膨張タンク | 大気に開放。水位変化で膨張を吸収 | 系統の最高部に設置必須 | 外気と接触→水質汚染・腐食リスクあり |
| 密閉型膨張タンク | 内部に封入ガス(窒素等)で圧力吸収 | 位置の制約なし(どこでも設置可) | 外気と遮断→水質汚染リスク低 |
| 材料 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 硬質塩化ビニル管(VP) | 軽量・耐食性◎・安価 | 高温に弱い(60℃以上で変形)。給湯には不可 |
| 耐熱塩化ビニル管(HTVP) | 給湯配管に使用可能 | 一般VPとの識別が重要 |
| ステンレス管 | 耐食性・耐熱性・衛生性◎ | コスト高。給水・給湯ともに使用可 |
| 銅管 | 給湯に適す。殺菌作用あり | 軟水・酸性水で孔食(ピンホール)が発生しやすい |
| 亜鉛めっき鋼管 | かつての主流 | 経年で亜鉛が溶出・赤水が発生する可能性あり。新設には不適 |