💧 給排水設備 補習シリーズ:
💧 給排水設備 補習マンガ — 第3回 / 全3回【最終回】

衛生器具・ガス設備・
水質管理
深掘り解説

補習シリーズ最終回 — ガス比重・水道法の数値・水質基準まで完全制覇

LPGと都市ガスの警報器位置 ガスの発熱量比較 残留塩素0.1mg/L 水道法の数値まとめ 衛生器具の必要圧力 節水器具の仕組み
🏆
補習シリーズ最終回!この回を完走すれば給排水設備は完璧だ! 第1回・第2回を未読の場合は先に読んでおくことをおすすめする。
01衛生器具の種類と必要圧力
02節水器具・節水型便器
03都市ガスとLPGの比較
04ガス警報器の設置位置
05水道法の数値まとめ
06飲料水の水質基準
07雑用水・中水の利用
08給排水設備 総まとめ
01
SECTION 01
衛生器具の種類と必要圧力深掘り
🚽
FIXTURE LAB
スパナ軍曹
スパナ
軍曹
🔧 スパナ軍曹大便器洗浄弁(フラッシュバルブ)の最低必要圧力を答えろ!!
😰 パイプ訓練生0.07MPa以上……ですか?
🔧 スパナ軍曹正解だ!洗浄弁は0.07MPa以上必要だ!タンク式よりも高い圧力が必要だから低層・低圧地域では使えない場合があるぞ!
🚽 衛生器具の種類と必要圧力
器具最低必要圧力特徴
大便器(洗浄弁式)0.07MPa以上連続使用可能。タンクなし。ビル・公共施設に多用
大便器(タンク式)0.03MPa以上低圧でも使用可能。住宅・低層建物向き
シャワー0.07MPa以上快適使用には0.1MPa以上推奨
水栓(一般)0.03MPa以上最低限の流量を確保するための圧力
🔴 深掘りポイント:高層階での圧力問題

高層ビルでは上層階ほど給水圧力が低下する。洗浄弁式大便器に必要な0.07MPaを確保できない階では加圧ポンプの設置タンク式への変更が必要になる場合がある。逆に低層階では圧力が過大になるため減圧弁が必要。

「洗浄弁式大便器はタンク式より低圧でも使用できる」→ 誤り。洗浄弁式の方が高い圧力(0.07MPa以上)が必要。低圧ではタンク式が有利。
02
SECTION 02
節水器具・節水型便器の仕組み深掘り
💚
WATER SAVING
パイプ訓練生
パイプ
訓練生
😰 パイプ訓練生小便器の自動洗浄弁(センサー式)と手動式で節水効果に差はありますか?
スパナ軍曹
スパナ
軍曹
🔧 スパナ軍曹センサー式は使用時のみ洗浄するから節水効果が高い!従来の定時間隔洗浄は無人でも流れ続けて水を無駄にするぞ!!
💚 節水器具の種類と効果
🚿節水型シャワーヘッド:空気を混入したり流量制御弁を設けて流量を削減。快適性を保ちながら30〜50%の節水が可能。
🚰自動水栓(センサー水栓):手をかざしたときだけ流れる。流し忘れによる水の無駄を防止。
🚽節水型大便器:1回の洗浄水量を従来の約13Lから4〜6L程度に削減。気流や特殊形状で効率的に洗浄。
⏱️自閉式水栓:ハンドルを押したとき一定時間だけ流れて自動的に止まる。公共施設・手洗い器に多用。
「節水型便器は洗浄力が大幅に低下する」→ 誤り。気流の利用・特殊なボウル形状の工夫により少ない水量でも十分な洗浄性能を確保している。
03
SECTION 03
都市ガスとLPGの徹底比較深掘り
🔥
GAS COMPARISON
スパナ軍曹
スパナ
軍曹
🔧 スパナ軍曹LPGは空気より重いか軽いか!そしてガス警報器はどこに設置するか!!
😰 パイプ訓練生LPGは空気より重いから床に滞留する……警報器は床から30cm以内……ですか?
🔧 スパナ軍曹完璧だ!都市ガスは空気より軽く天井に滞留→天井から30cm以内に設置!真逆だから混同しないように覚えろ!
🔥 都市ガス(13A)とLPG(プロパン)の徹底比較
🔵 都市ガス(13A)
主成分:メタン(CH₄)
空気との比重:空気より軽い(約0.6)
滞留場所:天井付近
警報器設置:天井面から30cm以内
発熱量:約45MJ/m³
供給方式:導管(パイプライン)
🟡 LPG(プロパン・ブタン)
主成分:プロパン(C₃H₈)、ブタン
空気との比重:空気より重い(約1.5〜2)
滞留場所:床付近
警報器設置:床面から30cm以内
発熱量:約93MJ/m³(都市ガスの約2倍
供給方式:ボンベ(液化して圧縮)
🔴 深掘りポイント:発熱量の違いと器具の互換性

都市ガスとLPGは発熱量が約2倍異なるため、ガス器具(ガスコンロ・給湯器等)は都市ガス用とLPG用で別々に設計されている。都市ガス用器具をLPGで使うと燃焼不良・不完全燃焼が起きる。「どちらのガスにも同じ器具が使える」は誤り。

「LPGは都市ガスより発熱量が低く安全性が高い」→ 誤り。LPGの発熱量は都市ガスの約2倍。また空気より重いため低所に滞留しやすく爆発事故のリスクに注意が必要。
04
SECTION 04
ガス警報器・ガス設備の設置基準深掘り
⚠️
GAS SAFETY
スパナ軍曹
スパナ
軍曹
🔧 スパナ軍曹ガス管(ガス配管)として使用してはいけない材料は何だ!!
😰 パイプ訓練生亜鉛めっき鋼管……ですか?
🔧 スパナ軍曹正解だ!亜鉛めっき鋼管はガス配管に使用禁止!ガス配管には鋼管(黒ガス管)・ステンレス管・ポリエチレン管等を使用するぞ!!
⚠️ ガス設備の設置基準まとめ
項目都市ガスLPG
警報器設置位置天井面から30cm以内床面から30cm以内
ガスの比重空気より軽い空気より重い
ガスメーターの設置屋外の通風のよい場所ボンベ置き場(屋外・通風良)
ガス配管に使用不可亜鉛めっき鋼管(ガス中の硫黄分と反応して腐食)
ガス遮断弁地震感知器・マイコンメーターと連動して自動遮断する機能
「ガス配管には亜鉛めっき鋼管を使用できる」→ 誤り。亜鉛めっき鋼管はガス配管に使用禁止。ガス中の硫黄分等との反応・腐食の問題がある。
05
SECTION 05
水道法の数値まとめ深掘り
📋
WATER LAW
スパナ軍曹
スパナ
軍曹
🔧 スパナ軍曹給水栓での残留塩素の最低維持濃度は何mg/L以上か!!
😰 パイプ訓練生0.1mg/L以上……ですか?
🔧 スパナ軍曹正解!0.1mg/L以上が水道法の義務だ!「0.01mg/L」「1mg/L」という引っかけが出るから正確に覚えとけ!!
📋 水道法の重要数値まとめ
項目数値・基準引っかけ値
給水栓の残留塩素0.1mg/L以上(遊離残留塩素)を維持「0.01mg/L」「1mg/L」は誤り
簡易専用水道の定義受水槽の有効容量10m³超「5m³」「20m³」は誤り
定期清掃の頻度年1回以上「年2回以上」は誤り
定期検査の頻度年1回(登録検査機関が実施)
水道水の濁度基準2度以下
水道水のpH基準5.8〜8.6「pH7.0固定」は誤り
「給水栓における残留塩素は0.01mg/L以上維持すれば水道法に適合する」→ 誤り。水道法の基準は0.1mg/L以上(遊離残留塩素)。0.01mg/Lでは不十分。
06
SECTION 06
飲料水の水質基準と検査深掘り
🔬
WATER QUALITY
パイプ訓練生
パイプ
訓練生
😰 パイプ訓練生水質基準って51項目あるんですよね……全部覚えないといけないんですか?
スパナ軍曹
スパナ
軍曹
🔧 スパナ軍曹試験には数値ごと問われる重要項目だけ覚えれば十分だ!残留塩素・濁度・pH・大腸菌を確実に押さえろ!!
🔬 飲料水の主要水質基準
項目基準値
一般細菌1mLの検水で形成される集落数が100以下
大腸菌検出されないこと(ゼロ)
残留塩素(遊離)0.1mg/L以上
濁度2度以下
色度5度以下
pH値5.8以上8.6以下
臭気異常でないこと
異常でないこと
🧪ビル管理法(建築物衛生法)での水質検査:2ヶ月に1回の定期水質検査が義務(給水栓の遊離残留塩素・濁度・色度・pH・臭気・味)。
📅年1回の詳細検査:6ヶ月に1回の検査も組み合わせて実施。
「水道水のpHは7.0に保たれなければならない」→ 誤り。水道法の基準はpH5.8以上8.6以下の範囲。7.0固定ではない。
07
SECTION 07
雑用水・中水利用の仕組み深掘り
♻️
RECYCLED WATER
スパナ軍曹
スパナ
軍曹
🔧 スパナ軍曹雑用水として使えない用途はどこだ!飲み水として使えないのは当然として!!
😰 パイプ訓練生飲料・炊事・入浴・洗濯……身体に直接触れるものは全部ダメ……ですか?
🔧 スパナ軍曹正解だ!雑排水再利用水(中水)は大便器洗浄水・清掃用水・散水に使えるが、飲料・炊事・入浴・洗濯には使用禁止だぞ!
♻️ 雑用水(中水)の用途と制限
区分内容
使用可能な用途大便器・小便器の洗浄水、清掃用水(水拭き等)、植栽への散水、冷却塔補給水(条件付き)
使用禁止の用途飲料・炊事・入浴・洗濯・手洗い(身体への接触)・食器洗い・歯磨き用
🚰雑用水の配管は飲料水配管と明確に区別する(色分け・表示)。クロスコネクション禁止
🌿雨水利用システム:雨水を貯留して雑用水として利用。節水効果と排水負荷の削減が目的。
🔄中水道:雑排水・雨水を処理・再利用する設備。大規模ビル・都市開発で節水目的に設置。
「雑排水再利用水(中水)は入浴に使用できる」→ 誤り。中水は身体への接触(入浴・洗濯・手洗い等)に使用禁止。大便器洗浄・散水等のみ可。
08
FINAL SECTION
給排水設備 補習シリーズ 総まとめ🏆 最終回
🎖️
スパナ軍曹
よくやった!3回シリーズを完走したぞ!給排水設備は完璧だ!演習問題で実力を確かめてこい!!
パイプ訓練生
3回全部終わりました!給排水設備への自信がつきました。絶対に合格します!!
🎖️ 補習シリーズ3回の頻出引っかけ 総集編
1️⃣直結増圧方式は停電時に断水する(高置水槽方式は重力給水で継続可能)。
2️⃣受水槽の有効容量は1日使用水量の1/2程度(「2倍」は誤り)。
3️⃣受水槽の底部をスラブと兼用は禁止(6面点検スペースが必要)。
4️⃣レジオネラ菌は20〜50℃で繁殖、60℃以上で死滅(60℃で増殖は誤り)。
5️⃣密閉型膨張タンクは設置位置の制約なし(最高部設置が必要なのは開放型)。
6️⃣トラップの封水深は50〜100mmが適正(深すぎると汚物堆積)。
7️⃣封水破壊4種類はすべて封水量が減少(跳ね出し作用で「増加」は誤り)。
8️⃣伸頂通気管は排水立て管の頂部をそのまま延長したもの(独立した管ではない)。
9️⃣通気管の屋根面からの立上げ高さは200mm以上(「100mm」は誤り)。
🔟管径が大きいほど勾配は緩くてよい(「急勾配が必要」は誤り)。
厨房排水にVP管は不可(60℃以上で変形)。HTVP・鋳鉄管を使用。
LPGの警報器は床面から30cm以内、都市ガスは天井から30cm以内
給水栓の残留塩素は0.1mg/L以上維持(「0.01mg/L」は誤り)。
中水(雑用水)は飲料・入浴・洗濯には使用禁止(大便器洗浄・散水は可)。
🏆 補習シリーズ 全3回 完全制覇!!
🎉 給排水設備 補習シリーズ 完走!
第1回(給水方式・受水槽・給湯)→ 第2回(排水・トラップ・通気)→ 第3回(衛生器具・ガス・水質管理)を完走した。あとは演習問題で実力を確かめよう。
🏆 給排水設備 完全制覇!次の分野へ

給排水設備の演習問題で最終確認をしてから、他の分野も攻略しよう。

📝 給排水設備 演習問題を解く 🎯 総合確認問題